スタン・リー御大「シャイな人気ない勉強おたく―そんな現実味でスパイダーマンは大人気キャラに」
[抄訳]スタン・リー御大「スパイダーマンはヒーローの中でも最も現実味がある一人。最初の構想から彼に問題を抱えさせたかった。僕の出版社はどんなヒーローにもそんなことしちゃダメだと思ってた。でも一般読者は共感できるだろ『ああ、僕も同じ目にあった。気持ちわかるよ』って。
いつだってお金に困り、女の子の問題もあり…僕の書くスパイダーマンはいつも足は巻き爪、ふけとか😆できる限り人間味を持たせた。常に『食らえ!こいつめ👊』って典型的ヒーローじゃない。日常を与える。冒険部分と同じくらい私生活を。特に他作家が使わない思考ふきだしを大量に。
読者は彼の考えをよく知れもっと彼に馴染める。だからスパイダーマンには悪党を追わせてても思考ふきだしで『こんなことしてる場合じゃない!メイおばさんが病気で寝込んでて、薬が必要なのに!』と。冒険に別の側面を差し挟むんだ。『食らえ!こいつめ👊』だけの物語じゃない」
スタン・リー御大「FFもハルクも好調、出版社が『スタン、もう一個作ってくれ!』と。ヒーロー本はまず新たな力を持たせる。蠅が壁を歩くのを見て『昆虫みたいに壁にひっつくヒーローがいたらな』と。彼も典型的(*強く脳筋な完璧)ヒーローじゃなくもっと現実味を持たせた。
平均的な人間。不人気で、おたくっぽくて、本の虫だと思われ嫌われてる。お金に困ってて、老いたおばを養わなくちゃならない、孤児だ。シャイで…そんな風にずっと続く。その結果、読者が親しみを持てる人になったんだ。だからスパイダーマンは大成功し一番人気のキャラになった」
スタン・リー御大「(70年代米製)スパイダーマンTVドラマには非常に不満。小説などが映像化される時、大抵その小説をベストセラーにした最重要要素・性質こそが省かれてしまう。スパイダーマンの場合TVドラマ化した人達はコミックを人気にした最重要要素を省いてしまった―ユーモアを省いた、話から人情味や人格を省き、個性の強調や個人問題を。技術的には素晴らしかった、今のような技術がない時代に壁を這うとか。でも僕としては一次元的薄さの番組なのががっかりだった。上手くいかなかったしね、短命だった」
「ピーター・パーカーはどんな普通の人間とも同じで、自分にまったく自信がなく悩みを持ってる。いつだって『自分は今ちゃんとできてるのかな?』って自信がなくあやふやなんだ」
スタン・リー御大「ピーター・パーカーを創った時は幸運なことに沢山の読者が共感を持ってくれた。思うに…彼がきっと他キャラより平均的な人、普通の人だからなんだ。そうであるよう書いた。
だってピーターが登場するまで、他ヒーローは一切一般生活でも心配事なんて皆無だったから。それまでのヒーローは生計を立てる心配も、女の子と上手くやるとか人気者になることとか…そうした色々な問題は持ってなかった。僕は可哀想なピーターにできる限りたくさんの問題を積み重ねた😅だって大抵の人は皆―いくら幸せに見えても、問題を抱えていて心配事があるものだろ。
物語を書く上で僕が大好きな視点とは…読者が興味を持つ状況を思いつかないといけないんだ、僕は簡単に思いつけるようになったけど、読者が『いったいどうやったらこの状況を抜け出せるって言うんだ!?』って思わず言っちゃうものを。例えば僕がいつもこういうのが大好きで―ピーター・パーカーは世界やNYやMJとかを救うためスパイダーマンになりあっちにいなきゃいけない。でも同時にそっちの薬局でしか手に入らない薬がなければメイおばさんは死んでしまうかも。両方やる時間はない、ピーターは5分以内にどちらかを選ばなくちゃいけない。どうする!?
こういう状況をできる限り捻り出そうとした。ピーターにはヒーローから離れこうした問題だらけの普通の生活があるという事実こそ、読者が身近に感じられると思ったから。それができないってことですら…。
例えば、これほど頻繁にヒーローを止めたがるヒーローなんて僕は読んだ事ない。だってこんなの普通の生活じゃない、ピーターは惨めでちゃんとできてないんじゃないかって、とても頻繁にヒーローを辞めたくなる。僕はピーターを非常に内省的な人にした、彼は自分に問い詰めるんだ、なんでこんなことしてるんだろ?って。
そして罪悪感コンプレックスを与えた。最初に捕まえなかった強盗がおじを殺したからおじが死んでしまったと感じてる。だから幾つものノイローゼと心配と不信でいっぱいなんだ。ピーターが辞めたいと思う物語を僕はかなり書いてるんだよ。
実際ある話ではコスチュームをゴミ箱に捨てて『ヒーローは諦めた』と立ち去る。ジョン・ロミータがこっちではコスチュームがゴミ箱から垂れ下がってて、そこから遠ざり行くピーターと言う最高の表紙を描いてね。だって…スーパーマンやバットマンや他ヒーローではそれまで皆そんなの見た事なかったろ、だから僕はそれをとても誇りに思ってるよ。
ピーターは他のどんな普通の人間とも同じように、自分に色々自信がなくて、数々の心配事があり…いつもただひたすら心許ない。『僕は今ちゃんとできてるかな…?』って。
例えば今の僕のようにね、『喋り過ぎかな?喋ってなさ過ぎ?カメラ映りは大丈夫?もっとびしっとすべき…?』後で妻に言われちゃうんだよ、『まっすぐ座りなさいよ、どうしてこんな猫背なの?』って😅人は皆そうした問題を抱えてる」
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