スパイダーマンは殺しちゃいけない話
Confession:
— Dan Slott (@DanSlott) August 12, 2019
There was 1 moment I did NOT like in all of AVENGERS: ENDGAME.
This.
Peter Parker shouldn't kill. Even when it comes to Thanos' evil army of alien spacehounds.
But not liking 1 moment out of 3 hours and 2 minutes ain't that bad. :) pic.twitter.com/GAhuZslVgf
元ASM作家ダン・スロット氏「【アベンジャーズ/エンドゲーム】全体で1場面だけ"気に入らない"所がある。
これ。(*即死モード軌道)
ピーター・パーカーは殺しちゃいけない。たとえそれがサノスの邪悪宇宙猟犬軍であろうと。
でも3時間2分で気に入らないのが一場面ならまあ悪くない🙂」
[RYVでヴェノム殺したじゃん!]
元ASM作家ダン・スロット氏「あれは僕が書いた平行世界物。家族を守るため殺した。そのせいでピーターはもうスパイダーマンに"なれない"と感じた。そこが重要な点。別世界でならルールを破れる」
[エンドゲームも別世界だからサノスの攻撃への適切な対抗措置じゃない?]
元ASM作家ダン・スロット氏「RYVでピーターがした選択はその後に重大な影響を及ぼした、選択が自分の倫理に反していたからだ。僕らの主人公としてのピーターの要となる人柄は、どの版であろうとすべて変わらない。特に若い理想主義のスパイディがそうする選択は、キャラの人柄として間違いだと感じた」
All these people in my mentions saying it's cool for Peter Parker/Spider-Man to kill alien dogs because they're "not human".
— Dan Slott (@DanSlott) August 13, 2019
People, Peter Parker LOVES dogs. All dogs. And he doesn't blame them because of who their masters are. C'mon. pic.twitter.com/o0hsTAc54m
元ASM作家ダン・スロット氏「僕宛てに『人間じゃない』からピーター・パーカー/スパイダーマンが宇宙犬を殺してもいいって言って来る人たち全員へ。
皆さん、ピーター・パーカーは犬が大好きです。どの犬もみんな。犬の飼い主が誰だろうと彼は犬を責めたりしません。だろ!!」
トムホ君+🐶=💗
[へえご立派。全世界が命懸けで戦いトニーが死にかけてる時に、ピーターは絶対にゾンビ(でしょ!)を一切殺さないことを心配してる?なんて子供っぽく狭量な妙なご意見で]
元ASM作家ダン・スロット氏「ピーター・パーカーは殺しちゃいけない。子供っぽい信念じゃない。全ヒーローが固く抱くべき志。
会話からこの台詞を抜き、目が赤く光らなくともあの場面はまったく同じ効果があった。スパイダーマンのような子供が憧れるヒーローたちに殺さないルールを持っていて欲しいのは妙なことじゃない」
[世界の危機での選択にはまだ納得できないけど、丁寧なご返信に感謝します]
[もうNYでチンピラをウェブってれば済むのとはわけが違う。彼が所属するMCUアベンジャーズは殺しも厭わず戦う。ピーターの選択は巨大な脅威に際した戦略的決心で決して軽々しいものじゃない]
元ASM作家ダン・スロット氏「理論とキャラは別物。"決して"人殺しに手を染めてはいけないヒーローたちがいる、さもなければなぜ彼らがヒーローをしているのか、彼らの人となりが嘘になってしまう。ピーターに殺しを良しとさせた瞬間、これから先彼のキャラの人となりに永久に影響を及ぼしてしまう。あの場面から『即死モード起動』の台詞場面だけを削除しても、"まったく"同じ場面になる。このキャラにはその方が良かった」
[ピーターは殺しを良しとはしてない。誰よりも命を守り救いたい彼だからこそ仲間と共に今にも殺されそうな巨大な脅威に面し即した対応をしただけ]
元ASM作家ダン・スロット氏「殺しとはキャラに一線を越えさせた途端、二度となかったことにはできない境界線だ。制作者はその重荷をキャラに背負わせたいのか決めなければならない。これがウルヴァリンのようなキャラなら問題ない。スパイダーマンのような象徴的キャラだからこそこれが問題なんだ」
[大いなる力には大いなる責任。相手は人殺しで数十億の命がかかってる]
元ASM作家ダン・スロット氏「それはピーターがありえない重たい物を持ち上げる時に唱えるお題目。つまり完全に絶望的に思える時でも、ピーターには不可能なことを可能にできる手段がある―でもそれは大抵自分に大きな犠牲を払う―でもそれをすることこそがスパイダーマンだから🙂」
(*「ありえない壁を持ち上げる」はスパイダーマン誌の有名な一場面のこと)
元ASM作家ダン・スロット氏「全力をかけて不可能を可能にもしたかも。"どうあろうと絶対に"持ち上げられるはずがないとても重たい壁を持ち上げるとかね。自分に大きな個人的犠牲を払おうとアメイジングなことをして、皆を見事に救ってくれたかも。だって彼はスパイダーマンだから、そしてスパイダーマンならそうするから」
元ASM作家ダン・スロット氏「大いなる力には大いなる責任もまた伴わねばならない。スパイダーマンの力なら殺すのは簡単。それよりベンおじさんとメイおばさんが最も大いなる責任を示し、人生を謳歌する中で勝つ方法をきちんと見つけられるよう賢くピーターを育てたその教えを遵守すると言うこと」
Remember when you wrote this? pic.twitter.com/XPfCe0MDBF
— Jacob (@Dogfacedog_DFD) August 13, 2019
[自分だってヴェノムIncでスパイダーマンがシンビオート殺そうとする場面書いたろ!]
元ASM作家ダン・スロット氏「うん。でもその場で即決じゃない。長い間背負って来たもの。宇宙生命体を持ち帰ると言う決心(責任)が多くの死者を出し、更なる無数の死者を出したカーネイジを『産んだ』」
[その理屈ではカーネイジも完全躊躇なく殺せる]
元ASM作家ダン・スロット氏「僕的にはカーネイジが地球にいる責任はピートにある。ピーターは自分の行動の結果あれほど沢山の人が殺されたことすべてに罪悪感を感じる。でもシンビオートかその宿主(あるいは両方)を殺した瞬間、この先二度とピーターがスパイダーマンになるのは厳しい(RYV1見て)」
【スパイダーマンが唐突にシンビオート『殺そう』としたことに怒ってるファンたち】
怒ってるファン1「スロット理論だと『たとえ殺さなければ死ぬとしてもピーターは感情持たない宇宙猟犬は殺しちゃダメ。でもアベンジャーズかつガーディアンズ・オブ・ギャラクシーでもある善行をしようと言う感情持つ知的生命体は、死ぬべき』と」
怒ってるファン2「スロット期で恐らく一番最悪な所。ヴェノムが宿主の影響で悪なだけと知りながら自分の責任を放棄したがるピーターなんて。スロット自身の初期テーマと矛盾するサドなクソ野郎のピーターに書くとは」
ファン3「スパイダーマンとシンビオートの関係はこの10年超矛盾だらけだよ…」
ヴェノスパはフラッシュが宿主だったVSK誌で和解してるけど、その後コスタ期V誌で別宿主リーが問題起こし、VIncでピーターがフラッシュ守ろうとシンビオートを消滅させようとした時の話。
フラッシュはエージェントヴェノムになった初期からわりとヴェノムシンビオートを手懐けてて、フラッシュにとってシンビオートは良い友達で懐いてる大型犬って感じ…わんこ🐶
でもスパイディは二人の関係をよく知らない、他の宿主の時はまだ街中で悪い事してる。で、スパイディはこんな大量虐殺してる邪悪な生物から大親友フラッシュを守らなきゃ!と。
でももしあの時シンビオートが消滅してたら、スロット氏理論だと「シンビオートですら殺したスパイダーマンはもうヒーローではいられない。フラッシュ助けるためピーターがヴェノムとスパイダーマン殺害」と言うことらしい。
それだけ重い決意のはずが、さすがにちょっと展開的に唐突で、「なんでいきなりスパイディ暴走👀⁉️」って変に思った…。伸びてるツイート見るとこーゆー正史スパイディにそぐわない描写をファンは「彼らしくない」と、とても怒ってる感じ。
別キャラの話で、「正統派ヒーローが人殺しなんて、赤ん坊食うようなもの。究極の解決方法を思いつかず無理矢理赤ん坊食わせた作家がへぼい。キャラは悪くない」とスロット氏怒ってるんだけど…。その理屈ならこの展開も「スパイディが悪いんじゃなくてスロット氏がへぼい」って解釈しろってこと…🤔❓
There are moments in the comics where Spider-Man's written as if he is ABOUT to kill someone. Like he has been taken right up to that edge. But something always brings him back to his core ethics. (Or the writer fudges things for him. I've been guilty of that.)
— Dan Slott (@DanSlott) August 12, 2019
元ASM作家ダン・スロット氏「コミックスにはスパイダーマンがまるで"今にも人を殺そうとしているか"のように描かれている場面も幾つかある。ずっとそこまで崖っぷちに追い詰められて来たとかね。でも常に何かが彼の要となる倫理に引き戻す(もしくは作家が滅茶苦茶にしてピーターに押し付ける。それは僕も身に覚えある)」
SMDP誌ではそれがデッドプールさん🥰
作家が目茶苦茶にしちゃったのは、フラッシュ助けなきゃ!と薬剤ぶっかけた所、白いエージェントアンチヴェノムになっちゃったこととか?スパイディ「フラッシュ、めっ!待って!悪い子!」(*このノリなので、ぜんぜん重い決意とかじゃなくて、軽い感じに見える…)
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